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そんなほのぼのを綴っております。
休日に集中して更新。

少女たちの優しくも切ない学園生活

マリア様がみてる フレームオブマインド (コバルト文庫)
マリア様がみてる フレームオブマインド (コバルト文庫)
ひびき 玲音


前回、祐巳と瞳子が姉妹に・・・というところまでいったので続きを楽しみに待っていたのですが、今回は写真に纏わる番外編を集めた短編集でした。
普段は薔薇さまや妹たちに焦点があてられているのですが今回は彼女たちは短編を繫ぐ中継ぎ役や脇役として登場し、普段は脇役のキャラクターたちの学園生活の一コマに焦点があてられています。ちょっと物足りないな・・・という気もしたのですが、読んでみると結構面白かったです嬉しい
気に入ったのは「光のつぼみ」。祐巳と可南子がどうやって出会ったのか、という謎が解明されます。可南子の祐巳を慕う気持ちには「妹になりたい」という欲はなくて、そういう彼女が物足りなくも好きだった私にとっては読んでいて嬉しい短編でした。人の幸せを喜べる可南子の成長が愛しいです。
読んでいてやりきれなかったのは「不器用姫」と「三つ葉のクローバー」。まだ高校生の女の子たちの小さな過ちや心のすれ違いが生んだ小さな悲劇。
「三つ葉のクローバー」は女の子同士なので毒々しさがないのですが、これがフツーに男の子が相手だったら自分は努力をせずに他人任せのインスタント恋愛ばっかりしているとんでもない女、になってしまうのが面白いところです楽しい女の子同士だと毒が消されてなかなか可愛らしい少女小説として読めてしまう訳です。ちゃんとオチで大事なことに気づくのも読後感を爽やかにしています。でも、彼女の自己本位な行為によって引っ掻き回されぶっ壊された姉妹たちはどうなる?というのも気になる訳ですが・・・冷や汗
「不器用姫」はあまり読後感はよくないけれど一番印象に残りました。
どちらが被害者で加害者なのかは主観によって入れ替わってしまったりするのですよね。まだ世間ずれしていないからこそ相手に対して慮れずに自己本位な感情で突っ走ってしまう訳です、お互いに。ただなあ・・・説明してもらわないと分からないこともあるじゃん・・・と思ってしまうんですよね。苛められた、と思っている女の子の立場から読めばまた受け取り方も変わるかもしれませんが、最後に友達連れてきてそこまで酷いことが言えるならもっと早くに言葉を選んで言えただろ?と思ってしまうのはそれこそ私の考えが足りないんでしょうか。彼女は我慢して最後にキレることで自分を被害者に仕立て上げたと感じてしまったのですが。今更ながらにキレるという行為はすごい破壊力だなあとビビりました冷や汗
だいたい「嫌でも学校で会ってしまうかもしれないけど」って言ってくれる先輩に「出てってくれとは言えないから仕方ない」みたいなこと言ってたけど・・・言ってるじゃん。だいたいあんたが後から入学したんだろーが、そこまで言う権利があんのか?と軽い怒りまで覚えてしまったんですが・・・。
それまでは、確かに思い出したくもない嫌な過去があると新しい環境でリセットしたいってことあるよねー分かる分かる、って気持ちだったのに、この台詞ひとつでとたんに憎たらしい女に感じてしまいました怒り
とりあえず、祐美と瞳子の物語の続きが楽しみです。

  • 2007.06.30 Saturday
  • 23:50

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